その他『すべてはお好みのままに』愁堂れな年末イラ買いしていたもの。 会社のジュニア(御曹司)と秘書の話です。 この設定は初めてv 三宮優は、三宮機械製作所の社長の息子で、今は法務・総務担当の専務取締役。 それは名ばかりの役職だが、将来会社を継ぐ為には必要なポストだった。 ある日、社長の父親が倒れ、社長代行をする事になる。 そのサポートとしてつけられた秘書の東郷礼一は、初めて会った時からやたらと優のカンに障る。 「虫が好かない」と思いつつも、東郷のお陰で何とか仕事をクリア出来た優だが、東郷は優の欲求不満の解消と称して優に触れてくる。 東郷を拒みながらも、何故か惹かれしまう。 そんな中、叔父である副社長に東郷が会社乗っ取りを計画していると言われ・・・ スゥーっと読めて、面白かったです。 頼りないジュニアのサポートを一生懸命する東郷。 脳内ボイスは増谷さんでした。 あの圭@フジミの甲斐甲斐しくお世話するを彷彿させるんですね。 メガネだったら、もう完璧なんですけどね。 完璧すぎる故に、どこか気にくわない。そんな相手に どんどん嵌っていきます。 会社を乗っ取ろうと画策する叔父(実は東郷に罪をきせようとしていた)VS東郷。 その渦の中に巻き込まれてしまう優でしたが、 結果オーライって感じのハッピーエンドでした。 エロは少な目ですが、東郷の存在自体がエロイかもしれません。 ******************************************************************************************* 『10億のプライド』 どんな汚い手を使っても契約は取る。そんなトップ営業マンの逢坂高志に訪れた大型契約の話。それは「10億の契約をするかわりに、愛人になれ」というものだった。 会社に契約の話が流れ、もう後戻りできない状況に追い込まれ、トップ営業マンの意地にかけてその話を引き受けることにした。 しかし、本当にそれでいいのか・・・ 悩む中、同期でゲイを公表している木村に相談すると、 強く制止され、男に抱かれる意味を実践で教えられてしまった。 木村の制止、そして体を売る意味を知ってしまった逢坂だったが、愛人になるべく取引先へ向かう・・・ 逢坂がそこまでしてトップ営業マンになりたかったのか。 幼い頃、貧しい生活をし、そのせいで田舎に置いてきた母親が死んだんだと思いこんでいたんですね。 だから、お金は必要だと・・・成績をあげれば必然的に給料も上がる。 それとは反対に、木村の方は良いところのお坊ちゃん。いくらゲイだとカミングアウトしていても、自分の気持ちはわかってくれないと反発します。 でもそうじゃないんだと、木村は優しく諭していきます。 結局愛人になるべく取引先に向かった逢坂を木村が救い出し、 契約もチャラ、会社もクビ・・・ かと思いきや、取引先の計らいで契約は成立。 木村ともうまくいって、めでたしめでたし。 私のOL時代、そんな出来る男はいなかったし、ましてやゲイを公表するなんてありえなかった!!! いや、今もそうでしょう・・・ でも、愁堂さんの描かれるリーマンはどれもステキで、「そんな人実際にいないよ!」なんて考えもしないほど、その世界にのめり込ませてくれるんですね。 またイラストがステキなんだ! 汞(みずかね)りょうさんのイラストがステキリーマンを倍増させていますね。 ******************************************************************************************* 『身勝手な狩人』愁堂れな 高校時代の友人 岩崎開(カイ)が1年遅れで新入社員として隣の部に入って来た。 カレと高瀬智嗣は以前、体を重ねた関係で、6年ぶりの再会の日、カイに言われたのは「セックスしようか」だった。 カイの気持ちが解らないまま、智嗣はカイとの情事に身を任せ昔のような関係に戻ったかのようにみえた。 そんな中、アメリカからやって来る重要人物 ケビンの接待役を仰せつかった智嗣は、ハリウッドスターのような相手に見初められ、告白されるてしまう。 自分はゲイでないと言いながらも、カイの事が気になる智嗣。 そしてそれを知ったカイは・・・ 気持ちを伝えずにいた為、「自分はどうして抱かれるんだろう?」「どうして俺に抱かれるんだ?」とお互いに思っていて、結局それが堂々巡りしてしまうんですね。 「言いたいことはキチンと言おう」ってことがテーマってところでしょうか(笑) 結局ケビンは当て馬役で、カイと智嗣はめでたくお互いの気持ちが通じ合うのですが、 ちょっとケビンがかわいそうですね。 当て馬だけではもったいない! この人相手だったら、シンデレラストーリーが出来上がるだろうに。 ただ、最初から出来てる(体だけは繋がってる?)二人相手ですからね、今更ムリって事なんでしょうか? でも、諦めていないと言い残して帰国する所をみると 続編があってもおかしくはないかも。 ラブラブだった二人がケンカ、そこへ再びケビン登場! 「智嗣を泣かせるなら、僕がアメリカに連れていきます。」とカイに戦線布告したりしてv でも、このパターンだとまたしてもケビン玉砕だよね(汗) このお話はCDにもなってます。 カイ(高橋広樹)、智嗣(神谷浩史)のキャスト。 んー、『愛される貴族の花嫁』『僕の声』と攻めの広樹くんを聴きましたが、私はちょっと苦手なんですよ。 堅いというか・・・そういう役といえばそれまでなんですけど もっと色気のある攻めが好きなんですね。 例えばもりもりや小西さんのような。 だけど、先にキャストをインプットして読んだせいか、 不思議とカイ=高橋広樹が出来上がっていて、全然問題なく脳内変換できちゃいました。 それだけカイが広樹くんのイメージに近いのかしら?(どんなと言われても困るけど) だから、この広樹くんは聴いてみたくなりましたね。 CD『身勝手な狩人』 高瀬智嗣…神谷浩史 岩崎開…高橋広樹 ケビン・フォース…一条和矢 広樹くん、万歳!!! 以前『愛される貴族の花嫁』で堅い広樹くんの攻めに好みではないと 色々文句いいましたが、これよ、これを待っていたのよ!!! すっごく好きな声です。 ええ、カイのイメージピッタリv 地の声に近いのかな?とってもリーマンらしく、そして実はシャイなカイの 理想の声でした。 「次ぎ、いきますか」このセリフが好きです。 神谷さんもイメージ通りです。 真面目な感じが良くでていました。 先日聴いた『この罪深き夜に』の艶容な冬貴とは違った声で 聴き比べると幅の広さを感じさせてくれます。 ケビンという外人の通訳という役なので、一部、二カ国語放送になってます。 裏で小さいながら英語でペラペラしゃべっているんですけど、 通訳するぐらいだから、流暢なしゃべりでビックリ! 声優さんて大変ですねぇ。 エッチシーンはレイプ(?)ありで結構激しいのもありましたが、 広樹くんの攻めも、神谷さんの受けも素敵v ******************************************************************************************* 『悪魔のようなあなた』愁堂れな 総合商社で医療機器の営業をしている森澤貴之は、医療機器メーカーの松井と組み、贔屓にしてもらっている西園寺病院へMRIの契約を試みる。 松井は体育会系の元気だけが取り柄の男で、要領も悪く営業成績が伸びずリストラの危機にある人物だった。 森澤は松井のことが放っておけず、なんとかして成績をあげてやりたいと思っていた。それは仕事がらみだけではない、他の気持ちもあるのか? やり手と言われている医院長から紹介されたのは、大学の教授職を蹴ってまで来たという凄腕の外科医 安藤だった。 初めての接待の夜、安藤を家まで送って行った森澤は、安藤のマンションで強引に犯される。 安藤の一言で決まってしまうMRIの購入。彼からの提案は「購入の条件として、自分のものになれ」と言う事だった。 会社として大きな商談、そして松井の為にも是非とも取りたい契約だったが、自分が犠牲になれば済む事なのか? 真意を確かめに向かった先には、悪魔のような安藤が待っていた・・・ 安藤は鬼畜眼鏡の攻めでございます。 しかも医者!変な薬や道具までを使われて、安藤の思うがままにされてしまう森澤です。 医療関係の営業って、結構こういうのありません? ほら、「ふり返ればやつがいる」ってドラマ(織田ちゃん出てたのね)で、医療機器の女性営業が外科部長に色仕掛けで接待していましたよね。 あれの男版って感じなのでしょうか? 『10億のプライド』でもそうでしたが、仕事の為に自分の体を投げ出すって、話としてはありがちな感じですが実際には ありえないですよね。 私もOL時代営業してエロオヤジの相手はしてましたが、そんな事あったら絶対会社辞めてるな。 一度愛人にならないか?と誘われましたが、笑って断りましたよ。(財布の中のゴム見せて、「ちゃんとするから」と言われた時は引きましたね) 契約の桁が違うといわれればそうですが、どうして許してしまうんでしょうね。 しかも、今回かばおうとした松井とは、恋人でもなんでもなく、好きなのかさえハッキリしていなかったのに・・・ ちょっと森澤の真意がつかめませんでした。 |